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旅の日記

7.ネパール  〜沈没の日々〜 
 


 ネパールの首都カトマンズ。 当初、数日の滞在予定であったのだが、最終的には約1ヵ月も沈没(先へ進めずズルズルと滞在する事)してしまった。 気候も良くついつい長期滞在しがちになる心地よさは僕らにとっても例外ではなかったようだ。 人懐っこいネパリー(ネパール人)はいつでもフレンドリーだったし、街はツーリスト向けの雑貨屋、民芸品店、アウトドアショップが立ち並び見て歩くだけでも飽きが来ない。 ぷらぷらと街を散策するだけであっという間に時間がたってしまう。 
 天気の良い日は宿のルールトップガーデンでゆっくり読書にふけったりもした。 そうそう読書といえば、僕は旅に出る前まで全く読書する習慣がなかった。 通勤に往復3時間かかり、たっぷり時間があった時に本を読もうと何度かチャレンジした事もあったが、5分もすると飽きてきてぼぉ〜っと外を眺めているうちにウトウトと寝てしまうというのがいつものパターンだった。 そんな僕が今では暇さえあれば本を読んでいるのだから驚きだ。 日本から持ってきた本はすぐに読みきってしまい、こっちの安宿街にある古本屋に行っては日本語の古本を探すようになっていた。 そういう意味でカトマンズはすこぶる利便が良い。 本屋には日本語の古本がたくさん並んでおり、文庫本は150RS(240円)前後で手に入る。 それに加えて読み終えた本をお店に持っていくと半額で買い取ってくれるのだから申し分ない。 
 カトマンズの居心地の良さの決め手の一つに食事もある。 海外に出ると高級店にでも行かない限り日本食を食べる事が難しいのは致し方ないが、地元のご飯にしたって食べ物が美味しくないとテンションが下がるのは僕だけでは無いはずだ。 タメルの安宿街にあるレストランでは地元のネワール料理にインド料理、イタリアンから中華料理、韓国料理、日本食まで何でも安価で食べられる。 しかもウマイ!! 特に日本食は日本と遜色ないくらい美味しかった。 どこへ食べに行っても美味しいものだからご飯時になると「今日は何食べるぅ〜?」っと2人でニンマリしていたのだった。

 現在、ネパールはマオイスト(立憲君主制の廃止、共和制の確立を標榜する極左反政府組織)の影響で観光客が激減している。 お世話になった本屋のお兄ちゃんも「数年前までは日本人観光客がいっぱい居たのに今ではほとんど居なくなってしまった。」っと嘆いていた。 実際、マオイストは活発に活動しているし、外務省が運営する海外安全ホームページでも「渡航の是非を検討してください」と注意を呼びかけている。 
 それでも魅力いっぱいの楽園ともいえるカトマンズ。 だらだらと増えていく滞在日数に比例して僕らの体重も増加していったのはいうまでも無い。


【寿夫 2004.11.24 筆】


カトマンズの安宿街‘タメル’
様々なショップやレストラン、宿が

所狭しとひしめいている。


街の八百屋さん。
野良牛?がやって来て、店先の野菜を盗み食い
することもしばしば。
お店のお兄ちゃんも大慌てでした。

 




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